

小さな悩みや身近な疑問について、ともに考え、答えを導き出す。
膝をつきあわあせて話す。
そんな姿勢になってこそ、はじめて発見できることがあります。お互いに、知り合う、ということがわたしたちの座談会の目的です。肩書きや年齢、性別などはいっさい問いません。
心身の問題、生活習慣、家族のこと、暮らしのこと。ちいさな悩みや身近な疑問について、ともに考え、答えを導き出す姿勢に意味があるのです。
開催エリア
参加希望や座談会についてのご質問など、興味のある方はお電話にてお気軽にご連絡ください。
勧誘・商品案内などは一切行っておりません。
豊田
(本院)
東郷
(分院)

科学の進歩とともに、便利なものが様々なところで活躍するようになりました。その反面、自力で行えることがどんどん少なくなってきています。健康に関するものでも、あらゆる食品や器具などが溢れています。しかし本当に便利とされているものがなければ生きていけないのでしょうか。こういったものがなければ身体は楽にならないのでしょうか。
現在、健康診断の受診者は増加する一方で、企業なども率先して社員への義務化を進めています。しかしながら「昔よりも医療への関心が高まり、医療設備が充実しているのに病気は増え続けている」という事実には疑問を抱かざるを得ません。
一つの要因として健康・医療ブームが挙げられます。事実、医療関連の話題を取り上げるメディアの影響で「自分は病気かもしれない」と疑いの気持ちを持たされている方は多いのです。メディアによって「自分は大丈夫だろうか」と不安感を煽られ、刷り込まれている恐れもあります。情報を鵜呑みにするのは非常に危険です。また裕福な日本において健康に関する不安をお金で解消しようとする方が多いのも問題だと考えられます。ブームとは何なのか、特に健康や医療の領域にブームの存在意義はあるのでしょうか。
健康診断を活用する
一般的な健康診断は何らかの病気やその兆候がないかを調べる検査です。早期発見・治療を目的としたもので、基準値から外れた際に再検査や精密検査を行います。そのため基準値は厳しく設定されています。また検査を受けること自体がストレスとなり、検査時のみ血圧が上昇する方などもいます。
数値のみに一喜一憂するのではなく、数値の示す意味を理解し、医師の指示やアドバイスを仰ぐことではじめて健康診断は有意義なものになります。健康診断の本来の目的を知り、自分にとってメリットになるのかどうかを考えたうえでの受診をおすすめします。
サプリメントや健康食品の表示トリック
サプリメントには有効性や安全性が客観的に証明されていないものも多く、国は健康食品の効果を保障していません。そのため健康食品やサプリメントは本来法律によって効果を記載してはいけないことになっています。実際、国民生活センターへの健康被害の第1位は健康食品とも言われており、自己判断で薬と併用することで副作用が出たり、薬の効果を低減する恐れもあります。「健康食品は薬と同等だ」と勘違いをされている方も多いのですが、そもそも自分の身体に不足している栄養素を医師の診断などを仰がずに特定するのは非常に困難です。
また多くの方が「食品添加物=悪い」という認識を持っているなかで「サプリメントは天然由来だから安心」と語る方がいますが、医薬品ではなくあくまで加工食品であるため、多くの場合、食品添加物が含まれています。
たとえば一般的な食品に「酸化防止剤」と表示されていると毛嫌いされますが、健康食品に「ビタミンE」と表示されていると歓迎されます。これは表示のトリックであり、どちらも同じ「トコフェロール」が用いられているケースがあります。またサプリメントで人気の「ビタミンB2」は黄色い合成着色料と同じ成分であるケースもあります。
「食品添加物が悪いもの」と吹聴しつつ「保存料なし」をうたって見えない形で保存性を図るなど、理屈の通らない画策はあらゆるところで行われています。

膝が痛くて整形外科にかかったのですが、「加齢によるものです」と言われて納得がいかず、腹が立った。