top of page

氣太浪が提唱する生活習慣

自然と身体が求めるものを。

食とは、生きるために必要な栄養を摂取する行為です。しかし飽食の時代と言われている現在、食習慣やサプリメントなどに対する誤解も増えています。身体の仕組みを知り、自分に適した食事をとりましょう。

「もともと日本を含めたアジア諸国、欧州では1日2食の食文化が長く続いていた」と言われており、現在でも「朝は排泄の時間であって食べなくても構わない」と唱えるドクターもいます。大切なことは個々人が自分の体質や生活習慣に合わせた食習慣を見つけ、実践することです。「1日3食が当たり前」という既成概念に捉われる必要はありません。消化吸収の仕組みを知ることで、質の良い食事をとりましょう。

身体の仕組みに合わせた食事

理想的な朝食のとり方の例として昔の農家の方が挙げられます。昔の農家の方々は朝早く起きて軽い農作業などを済ませたあとに朝食をとっていました。運動することで空腹を感じ、消化器官の準備ができるため吸収の効率が良くなるのです。人は朝起きて脳が目覚めるまでに約1時間を要するため、その間は食物を吸収することがほとんどできません。

また夕食を19時~20時頃に済ませ、翌日昼頃まで食べなければ16~17時間は胃腸などの消化器官を休ませることができます。起床してバタバタと朝食をとるなら、むしろ食べないほうが身体にかかる負担は軽減できます。

人体に備わる体内時計からすると21時以降は消化機能が低下します。そのため夕食は21時以前にとった方が身体への負担は軽減されます。

栄養摂取の考え方

「健康のために食事は●品目取らなければいけない」という話をよく耳にしますが、食物はすべてが栄養になるわけではなく、健康と食事の品目にはほとんど関連性はないと考えられます。実際、昔の人達は毎日同じような食事をしていても現代人ほど多くの病気にかかることはありませんでした。

またサプリメントを積極的に使用している方もいますが、そもそも日々の食事で十分に栄養を吸収できていないのであれば、消化器官や食習慣に異常がある場合があります。優れたサプリメントを飲んだとしても満足に吸収されない可能性も出てきます。

また現在ではビタミンなどの過剰摂取が身体に異常をきたすこともわかっています。摂取した栄養が自分の身体に充足している場合、身体は自然と排泄しようとするため各臓器へ必要以上の負担をかけることになりかねません。

食物の三大栄養素(タンパク質・糖質・脂質)は体内で酸素によって燃焼され、エネルギーと熱に変換されます。その熱とエネルギーが血液によって全身に運ばれることで体温が維持されています。人の体温には日内変動がありますが、平均的な深部体温は37.2度ほどとされており、胃腸は通常、体温+1℃程度で機能しています。そこに冷たい食物や飲み物が入ると必然的に体温は下がりやすくなるため、胃腸の機能が低下し、栄養吸収が妨げられる恐れがあります。その他、肝臓などの臓器も冷えることでダメージを受けることになります。肝臓は臓器のなかで最も温度が高く、通常40℃以上で機能しており、栄養分をエネルギーに変えたり、有毒物質の分解などを行う重要な役割を果たしています。しかし洗い物をする際に冷水よりも温水の方が汚れが落ちやすいように、肝臓自体も温度が下がることで有毒物質の分解機能などは低下してしまいます。また内臓は冷えることで(冷えを防止するために)脂肪を蓄えようとするため、内臓温度の低下は太る原因にもなります。血行不良による新陳代謝の低下も太る要因となります。

自律神経のバランスが崩れると交感神経(血管収縮→血圧・脈拍上昇)、もしくは副交感神経(血管拡張→血圧・脈拍低下)のどちらかに偏りが生じて血流が悪くなり、筋肉の収縮運動が鈍くなります。結果的に体温が低下し、免疫機能も弱まり、体調を崩しやすくなってしまいます。

食後の入浴に注意

食事をとると胃腸に血液(消化するためのエネルギー)が集中するため、人体の構造上、皮膚表面の体温は下がる仕組みになっています。食事直後に入浴などで表面の体温を上昇させると身体に異常をきたすことがあり、最悪の場合、貧血状態となることもあります。特に高血圧の方は血圧調整のバランスが崩れやすく、極度の低血圧症を発症する場合もあります。

質の良い食事
健康に欠かせない体温維持
栄養摂取の考え方

生野菜を食べる習慣が根付いたのは農薬などが使用されるようになってからのことであり、特に日本で頻繁に生野菜が食べられるようになったのは1980年代に入ってからのことです。それまでは寄生虫(回虫など)にお腹を侵されるなどの危険性から生野菜を食べる習慣はありませんでした。人は細菌・ウイルス・虫などと共に暮らしていますが、こういったものが身体に侵入すると食あたりなどを起こす危険性があります。特に身体機能が弱っているときは注意が必要です。たとえば生ガキを食べて当たる人がいますが、これは調理の問題だけでなく、なま物はすべて生菌というものを持っているため、自身の免疫力が低下していればたちまち当たってしまいます栄養的な観点でもなま物を食べなければならない理由は見当たりません。「生野菜を食べてビタミンを摂るべき」という話を耳にしますが、野菜に熱を加えたとしてもビタミンは20%程度しか減少せず、ビタミンCにいたっては熱で壊れることはほとんどありません。

食べ合わせ

人が肉食でないことはアゴや歯などの形状から明らかですが、雑食だとしても食べ合わせには重要な意味があります。たとえば焼肉を食べつつ生野菜を食べるのは良くない例で、肉の油の酸化を防ぐためには抗酸化作用のある温野菜などを食べるべきだと言えます。一般的にフランス料理でステーキを注文した際の付け合わせは温野菜であり、お酒を飲む場合には赤ワインが注がれます。これは油を分解し、血中の酸化を防止(抗酸化作用)するためのものです。

生野菜にメリットはない

「食物の消化・吸収には想像以上のエネルギーが必要(朝昼晩3食の消化に必要な運動量はフルマラソンに匹敵する)」と言われています。そのため断食には各臓器の消化機能をしっかり休ませる効果があり、結果的に本来消化に費やすエネルギーを他の機能に当てることができるため、代謝や治癒能力、デトックス(体内の有害物質を排泄する)能力の向上が望めるとされています。

断食の実施

断食はまずしっかりと体調を整えたうえで実施し、断食後は徐々に元の生活に戻らなければなりません。断食前後のケアを怠ってしまうと身体に大きな負担がかかってしまい、最悪の場合、体調不良を招きかねません。さらに断食中・直後の身体はエネルギーを作るために糖質を吸収しやすくなっています。断食後、急に食物を体内に入れると各臓器が急激に動き出すため、身体にとって大きな負担となります。精神的にも「食べたい」という気分になりやすく、リバウンドしやすい状態となるので、注意が必要です。人それぞれの体質もあるため、まずは自分の身体の特徴を知り、自分に合った方法を見つけることが大切です。また期間の長さよりも定期的に行って身体をリフレッシュさせることをおすすめします。

断食の効用

不妊症の原因としては、男性の場合だと精子の量や運動率(運動性)が少ない、あるいは精巣の機能不全などが挙げられます。女性の場合は排卵障害・子宮内膜症・着床障害などがあります。男女の身体の仕組みによって症状は違うものの、ほとんどの原因は男女ともにホルモン異常によるものだと言われており、ホルモン異常は精神的なストレスが原因となっていることが多いとされています。

貧乏柿の核沢山(さねだくさん)

畑の作物は肥料をたくさん与えると茎や葉は見事に大きくなりますが、肝心の実入りは少なくなります。逆に肥料や水を減らすと実入りは多くなります。これは作物に一種の断食をさせたことで植物が生命維持の危機を感じ、子種を残す力(生命力)が自然と向上した結果です。

ことわざには「貧乏人の子沢山」という表現もあるように、人も減食や断食を行うことで細胞が活性化され、生命力が向上すると考えられています。

不妊症

脳は危機的状況に陥ることで注意力や記憶力が上昇することがわかっています。これは人(ヒト)が進化する前の野生動物であった頃の名残だと考えられます。野生の動物は常に危険にさらされており、危機を回避するためには敵に遭遇した場所や状況を覚えておく必要があります。そのため危機的状況が注意力や記憶力を高めると考えられています。また動物にとって食はライフラインです。食物がなければ当然、死に至ることもあります。そのため空腹状態も危機的状況と言えるのです。ちなみにアメリカ・イェール大学のホーバス博士は空腹と脳の関係について興味深い実験結果を発表しました。博士はグレリンという空腹時に血液によって胃から脳に送られる消化管ホルモンに着目しました。グレリンは食欲増進に関わり、空腹時に食物を欲するのはこのホルモンの作用だと言われています。そしてホーバス博士は、海馬(学習に不可欠な脳部位)にもグレリンが強く作用することを発見したのです。グレリンが海馬に働きかけることでシナプス数は30%増加し、シナプス活動の変化率が増大。実際にグレリンを投与したマウスは迷路を解く能力が高まったのです。逆にグレリン遺伝子の働かないマウスは空腹信号が海馬に届かず、シナプス数が正常より25%ほど減少し、結果的に記憶力は低下していました。

つまり空腹を感じることで分泌されるグレリンが、海馬に強く作用することで記憶力が高まるとわかったのです。

空腹は脳の力を呼び起こす

完全予約制

受付時間/9:00~20:00

定休/日曜日

料金/5000 円(1 回)

豊田

​(本院)

​東郷

​(分院)

住所:愛知県豊田市乙部ケ丘1-9-7  

​住所:愛知県愛知郡東郷町白鳥3-12-18​

bottom of page